妊活ブログ

福岡の不妊治療のクリニックで産婦人科専門医、生殖医療専門医をしています。 妊活や不妊治療、男性不妊などを専門知識をふまえて紹介したいと思います。

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妊活中の通院ストレスを軽減する在宅自己注射

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ゴナドトロピン療法などでは、注射のために連日通院しなければならない場合もありますよね。

そこで通院を最低限に抑える在宅自己注射が通院ストレスを軽減したい忙しい女性に支持されています。

排卵障害の治療や体外受精などの生殖補助医療を受ける際には、一般的に排卵誘発剤といわれる卵を育てるためのホルモン゜が投与されます。

ただ、この排卵誘発剤は7~10日間ほど毎日のように病院に通い、注射で投与する必要があります。

この通院にかかる経済的・時間的なコストは、不妊治療を続ける私の大きな負担になっています。

そこで試してみているのが在宅自己注射。在宅自己注射は通院注射と比べても、排卵率や妊娠率、副作用のリスクに差がなく、楽になりました。

在宅自己注射を希望するなら、まずは主治医に相談。「家が遠い≒仕事が忙しい」など、連日の通院が困難であることに理解が得られれば、受け入れられるケースは多いと思います。

在宅自己注射には種類があって、リコンビナント(遺伝子組換え)FSH製剤のゴナールエフのようなペン型の注射器なら使い方も簡単。

医師に指示された分量を決められた時間帯に、お腹や太ももに打つだけです。

針が細く薬液の量も少ないですし、脂肪の多いところに打つので、痛みが少なくなりました。

会社のお昼休みに、化粧室で打っています。

周りに気づかれることもなかったですし、通院のたびに仕事を休む必要がないのは大きなメリットです。

妊活ステップアップの時期は年齢も考慮して見極め

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不妊治療には、一般不妊治療と高度不妊治療という2つの領域があります。検査で特別な異常が認められない場合に、まず行われるのがタイミング法という治療。

これは医師が正確に排卵日を予測して、最も妊娠しやすいタイミングにセックスを行うという方法です。軽度の排卵障害がある人には、排卵を促す排卵誘発剤を投与する薬物療法が同時に行われます。

タイミング法で成果が出ない時には、不妊治療の次のステップである人工授精に進むのが通常の流れ。それでは、どのぐらいの期間、タイミング法や人工授精を試すのか、また、いつ人工授精から高度不妊治療の領域である体外受精、顕微授精へとステップアップするのがベストなのかが気になります。

タイミング法を5~6周期行い、結果が出なければ人工授精にステップアップするのが目安とされています。人工授精も5~6周期をめどに次の高度不妊治療へ進むのが一般的ですが、これは30代前半までのケース。

30代後半になると卵子の数や質が急激に低下します。体外受精や顕微授精の成績は40代になると大きく落ち込んでしまいます。年齢が高くなれば、ステップアップの判断をよリスピーディーに行う必要があります。

不妊症の原因がカップルごとに千差万別であるように、治療法にも「たったひとつの正解」は存在しません。それぞれのカップルに最適な治療計画が、成功の鍵を握っているようです。

妊娠しやすい年齢|産婦人科専門医、生殖医療専門医が監修

妊娠する前に受けておいた方がいい検査について

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妊娠前に受けておいたほうがいいと思われる検査は、尿検査、血圧測定、貧血検査、クラミジア検査、風疹抗体検査、水痘・帯状疱疹ウイルス抗体検査、サイトメガロウイルス抗体検査、子宮がん検診、超音波検査など。

これらを基本に、猫を飼っている人はトキソプラズマ抗体検査を、夫がB型肝炎保因者の場合はB型肝炎の検査を、性病が心配な人はHIV検査を、というようにオプションを追加するのが賢い検査の受け方みたいです。

妊娠前検査で、妊娠力には何の問題もなしと、太鼓判を押してもらえれば何より。少々難あり、の結果だったとしても、医師の指導の下に治療に励めば、明るい光が差してくるはず。

妊活中はゴールとも思える妊娠・出産も、冷静に考えれば人生の通過点。その先も、ホルモンバランスの変化に応じて、文字通り山あり、谷あり、女性の体と心は変わり続けます。

女性の人生には、頼れる産婦人科医が絶対必要。妊娠前検診で出会うドクターが、かけがえのない存在になるかも。


2012年の風疹患者数は世界第4位
WHO=世界保健機関が発表した、去年の世界の風疹患者数ランキングで、日本は中国、ルーマニア、バングラデシュに次いで第4位。

先進国で唯一、上位にランクインしたことが話題を集めました。
風疹は妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出る場合があります。

「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんの数も、日本は世界第7位というショッキングな結果に。流行は今も続いていることから、風疹抗体検査の重要性はよりいっそう高まっています。

妊娠中は予防接種が受けられないので、抗体がないとの検査結果が出たら、妊娠前に必ず予防接種!


妊娠前検査の主な項目と検査の目的

◆尿検査
慢性の腎炎や糖尿病がないかを調べます。

◆血圧測定
高血圧の人に起こりやすい妊娠高血圧症候群のリスクをチェックしまj

◆貧血検査
妊娠中は鉄分が不足しがちになるため、貧血が進行します。検査の結果、貧血が認められたら、早めに治療を開始します。

◆クラミジア検査
クラミジア感染症にかかっていないかを調べます。感染を放置すると、卵管などに炎症が起こり、不妊の原因になることがあります。

◆風疹抗体検査
風疹の抗体があるかを調べます。妊娠初期に風疹にかかると赤ちゃんの耳が聞こえなくなるなどの障害が出る怖れがあります。

◆水痘帯状疱疹ウイルス抗体検査
水痘帯状疱疹ウイルスの抗体があるかを調べます。妊娠初期に水痘(水疱瘡)にかかると赤ちゃんに奇形が生じるリスクが高くなります。

◆サイトメガロウイルス抗体検査
サイトメガロウイルスの抗体があるかを調べます。妊娠中にこのウイルスに感染すると赤ちゃんが難聴になる可能性が高くなります。妊娠初期の感染はさらに、赤ちゃんへ深刻な障害をもたらす場合があります。

◆子宮がん検診
子宮頸がん、子宮体がんの検診を行います。早期に発見できれば、妊娠の可能性を残すこともできます。

◆超音波検査
子宮筋腫や卵巣腫瘍の有無を調べます。

★猫を飼っている人はこの機会にトキソプラズマ抗体検査
プロフィール

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福岡の不妊治療のクリニックで産婦人科専門医、生殖医療専門医をしています。

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